印刷するための物理的な「印面」で主にオフセット印刷で基本的な「平版印刷」に使用するC・M・Y・Kの4色の版を指します。板木に文字などを彫って印刷することで、その版木や印刷物のことをいいます。
刷了とは必要な枚数の印刷が刷りあがり、版を取り完了した状態のことを指します。同義語は「上がり」といいます。刷了後には乾燥や断裁、加工などの工程が施されますので製品としてすぐに納品できるわけではないので完成ではありません。
印刷における三校とは発注主が再校(2回目の校正)に対して、修正やレイアウト変更の指示を出したものが意図した通りに反映されているかを確認・校正することを指します。
3回目の校正作業のことです。
印刷後本になったときに断裁されるラインで枠までのデザインが印刷されます。
斜体とは変形文字の一種で、斜めに傾斜するように変形した文字のことを指します。斜めに変形させるには文字の地の部分を固定して、天の部分を移動させる形で変形させるタイプのものと、文字全体を斜めに変形させるタイプのものがあるので、
斜体の指示を受けた場合にはどちらのタイプのものがを確認することが必要です。デザイン上、対比させ注意を引きたい文字に使用するとより効果的です。
植物油インキとは、印刷インキ工業連合会が定めた植物油、または植物油を原料としたエステルを一定の割合以上含まれたインキのことです。植物油または植物油を原料とした成分が基準量以上含まれたインキと定義されています。
環境に優しいインキといえばソイインキ(植物油インキ)が有名ですが地球温暖化等の自然現象により穀物価格が高騰し、食料である大豆を原料とした大豆油のみを環境対応型インキの原料とするのではなく、
食用でない植物にもその範囲を広げた植物油インキが制定されました。つまりソイインキももちろん植物油インキなのです。
ショースルーは透き通しとも呼ばれ印刷物の上に重なっている用紙の不透明度により、下の印刷物が透けて見える現象です。
用紙の材質や厚さなどによって不透明度が違い透けて見える度合いが変わってきます。
刷ったインキが透けて見えるので、薄い紙や透明度のある紙に印刷する際には起こりやすいトラブルでもあります。
ジャギーとは主に画像編集ソフトで編集した画像やビットマップフォントを拡大したり印刷したりするときに発生する、画像の色同士の境目がはっきりしているギザギザ部分のことを指します。
解像度が低いほどジャギーが目立つようになり、主に斜めや曲線になっている部分で発生することが多々あります。解決法としてはアンチエイリアスという処理を施すことによりギザギザを目立たなくできます。
また文字のジャギーはTrueTypeフォントなどのアウトラインフォントを使用することをおススメします。
チラシや本の見返しによく利用される上質紙は、原料を化学パルプ100%にて製造された用紙のことを指します。30色以上の種類があり、化学パルプ100%を使用しているため強度もあり裏の文字が透けにくいです。
コート紙やマットコート紙などと比べて、鉛筆・サインペン・ボールペンなどでの筆記性に優ていて、申し込み用紙などでも好まれている用紙です。また、厚手の用紙はスタンプカード、申し込みはがきに用いられています。
スミとは黒いインクのことでパソコンの画面では綺麗に調整したはずの写真が、印刷では「スミっぽい」写真になることがあります。アナログ時代からの印刷用語で黒のことはスミと呼ばれてきました。
印刷のプロセスカラーCMYKのうちの1色(黒色)のことを指しクロとかブラックとは呼ばれず通常は「K」で表記されます。
印刷が可能な安全領域を指します。セーフティーエリアを超えた文字やデザインは断裁の際に、切れてしまうことがあります。デザインデータはセーフティーエリアに収めるようにしてください。
墨ノセは背景色のインキの上に墨ベタ(K100%)のインキを上から重ねて印刷する(オーバープリント)イメージです。色通しを重ねて印刷をし見当ズレは防ぐことができますが、色同士が重なることで下に重なった色が
うっすらと透けているように見えてしまうことがあります。小さ目の文字などは目立ちませんが、ベタ面積が広いと目立ってしまいます。
刷り出しとは大量部数の印刷の場合すべての部数を刷るのではなく、色合わせや見当合わせ、汚れのチェックを入れながら本番印刷の準備印刷作業のことを指します。
トンボ・図柄などを見て刷版の微妙な位置を合わせ、インキの安定感、調整を行い、「一部抜き」とも言われています。
刷り出しし印刷の品質が一定水準になったチェック後、製品となる印刷物の本印刷に入ります。
インキの油の成分の一部を石油ではなく大豆からとれる植物油で、環境に優しく限りある資源の石油を節約するためにソイインキは誕生しました。ソイインキは大豆油インキ・大豆油インクとも呼ばれ、ゴミとして埋め立てられた際にも地中で分解され、
いろいろと環境にやさしいです。特徴としてはインキの使用量の低減でエコになり、鮮やかな発色、擦り落ち体制の向上等があります。
オフセット印刷ではカラーをCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のインキによる掛け合わせで表現します。すべてのインキを最大に掛け合わせればインキ量は400%になりますが、印刷機でトラブルなく印刷できる総インキ量は300〜350%までとなっています。
一般的には新聞では250%、雑誌広告では320%、一般商業印刷では300~360%といわれています。
総ベタとは(プロセスカラー印刷)CMYKの各色のインキ量が全て100%(ベタ)、あるいはスミ100%を出す場合の二通りがあります。Kのインキ量のみを100%(他は0%)にしても黒色を表現できますが、
総ベタのほうがより深みのある黒を表現できるという特徴があります。半面、インキの乾燥が遅いので、多量のインキを使用するなどの理由から印刷所では総ベタの印刷はおススメしています。
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